THE ICEMAN

THE ICEMAN 氷の処刑人

クリミナル 2人の記憶を持つ男」が良かったので、その監督作ということで観ることにした。
実録物ということで、エンターテインメント性は薄い。全米を震撼させたというくらい有名な殺し屋とのことだが、そんな存在は初めて知った。映画を観る分には有名だろうが無名だろうが関係のないことだが、家族愛だけは強い非情の殺し屋を遺憾なく表現できている。
司直側については99%描かれないのが本作の特徴かもしれない。これを捜査する側を描くとエンターテインメント性がぐっと増すだろうが、そうすると逆に特徴が薄れてしまい記憶に残らない作品になってしまうのかもしれない。
だからと言って「ジョン・ウィック:チャプター2」のように、司直のいない世界か?とは感じない。最後の1%で登場するからだろうか?それとも実録物と観客は知っているからだろうか?演出の成せる技だろうか?そこんとこはよく判らない。
この作品を観て、楽しい気分になるハズもなく、いい映画を観たーっ!とも感じない。唯々ヤな気分になるだけの映画かといえば、そうでもない。と、まことに評するに困る作品であります。
ただ、一番ひっかかるのは、一時的に相棒になるミスターフリージーのほうが主人公よりもエグいってことだ。それをまたキャプテン・アメリカのクリス・エヴァンスが演じているってのが、インパクトがある。これは一見の価値がありますぜ。
»»鑑賞日»»2020/03/20»»U-NEXT

●原題:THE ICEMAN
●制作年:2012
●上映時間:105min
●監督:アリエル・ヴロメン
●キャスト:マイケル・シャノン/ウィノナ・ライダークリス・エヴァンス
●お薦め度:---