Uncanny

アンキャニー 不気味の谷

ちょっとした小道具とセリフのみでSFに仕立てている。と言っても当節ではモウそこまで来ていると言ってもいい内容だから、ミステリー率のほうが高く、SFは調味料程度のものだ。
フィーチャーされているのは先日の「エマ 人工警察官」と同じく精巧なアンドロイドだ。こちらはエマとは対照的に、美形とは言えない無精髭の青年型で、「なんでわざわざ無精髭なんだよ!」とツッコミを入れたくなる。でもそうすることで、より人間と区分けがつかなくなるという利点があるのは確かだ。
そう、この区分けがつかなくなるというのが物語のキモとなるんだけど、コイツが厄介で、自分の能力ではラストのオチがどうも理解できない。ネタバレになってしまうので、どう理解できなかったのかを具体的に書けないのがツラい所だが、もう少し判りやすく表現してほしかった。あれじゃあ、折角のどんでん返しが台無しですぜ。
»»鑑賞日»»2021/05/25»»Amazon Prime
タイトルについて

例によってグーグル先生に「uncanny」と打ち込むと「不気味」と弾き出された。
では「canny」と打ち込むと、単に「キャニー」と出るだけだった。「un」がついているので「canny」の否定系で「ご機嫌」とかだと思っていた。
でも「谷」なんて出てきたかな?

●原題:Uncanny
●制作年:2019
●上映時間:85min
●監督:マシュー・ルートワイラー
●キャスト:マーク・ウェバー/ルーシー・グリフィス/デヴィッド・クレイトン・ロジャーズ
●お薦め度:★★★