ON THE WATERFRONT

波止場

クラシカルな映画では絶大な認知度を誇る「エデンの東」の監督、エリア・カザンがマーロン・ブランドを主演に撮った作品。
とは言っても「エデンの東」も「ゴッドファーザー」もまともに観た事がないんだよね。すんまへん。
惹句には「骨太の演出に痺れる」とあるが、イマイチそこんとこはよく判らなかった。
純粋な一面を併せ持つボクサー崩れのチンピラが女に惚れたことにより正義に目覚める物語…なんて言えばちょっとクサいけど、大まかに言えばそんな話ですわ。
正義に目覚めるまでの過程は丁寧に描かれている。そしてそこで起こる周囲の反応の冷淡なのが実にリアルだと感じた。そのまま女の言う通り逃げちゃうというのも一つの結末だと思う。でもまあそれじゃあお話にならんか。
てな訳で、主人公はもう一歩踏み込むんだけど、そこからの周囲の反応が短絡的すぎる気がする。あくまでも気がするだけだけど、それじゃあ最初っから味方になっとったれよ!と思っちゃう訳ですわ。
神父さんだか牧師さんだかが物語の重要な脇役だからか、あの結末はかなりキリスト教的な構造になってるんじゃないのかな?と思わんこともないんですわ。
»»鑑賞日»»2019/07/12»»U-NEXTにて

●原題:ON THE WATERFRONT
●制作年:1954
●上映時間:108min
●監督:エリア・カザン
●キャスト:マーロン・ブランド/エヴァ・マリー・セイント
●お薦め度:---

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