ATOMIC BLONDE

アトミック・ブロンド

アクション性は高いんだが、チト難解で、どんでん返しの結末が判っても爽快感に欠ける。それぞれのシークエンス部分は独立していいんだが、全体像が見え難い造りに思える。
回想形式で語られるから、最終的にはこの取調室に居る人間が絡むどんでん返しがあるだろう…と予想はつく。のだが、どうも肩すかしを喰ってしまう感があるんだよな。

最後まで観れば、主人公がどこの所属なのかは判るんだが、プロセスが複雑で判り辛く設定しているもんだから、正体が判っても「はぁそうでっか」程度にしか感じられない。ちっとも小膝を打てない仕様なのは残念。
かと言って、007のように判りやす〜く設定しても、コメディかいな〜っ!となっちゃうから難しいところだ。

しかし特筆すべきは、東側のデモ行進中に「スパイグラス」を脱出させるシークエンス内の、手持ちカメラによる格闘戦の長回しアクション及びカーチェイスは大迫力だ。「トゥモロー・ワールド」のハイライトシークエンスを彷彿とさせる。
恐らくそれと同じCG技術を使用しているのではないかと推察される。もうホンマに殺りあっているようにしか見えない。このシーンを観るだけでもこの映画を観る価値はあるんでないかい。
»»鑑賞日»»2019/02/12

●原題:ATOMIC BLONDE
●制作年:2017
●上映時間:115min
●監督:デヴィッド・リーチ
●キャスト:シャーリーズ・セロンジェームズ・マカヴォイジョン・グッドマン/ソフィア・ブテラ
●お薦め度:★★★

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