Children of MEN

トゥモロー・ワールド

これはすごい。
地続きの近未来な世界観の作り込みが見事に成功している。
一見地味な作風が功を奏している。
如何にもな近未来然とした世界ではなく、ホンマ地続きな未来。ちょっと荒廃した未来。SFチックなものは殆ど登場しない、あるのは銃撃戦、重火器をつかった戦闘。それが恐ろしくリアル。ホンマにぶっ壊しとるんとちゃうか?としか見えない。特にラスト直前の7分くらいの戦闘シーンが、もうその場にいるんじゃないかと思えるほどの緊張感と迫力。なんでかと考えたら、長回しでツナギなしじゃないかコレ。どうやって撮っとるんじゃぁ〜〜〜〜〜〜〜!?????
そして役者もキャラが立ちまくっとる。隠れ家のヒッピー爺さん(ジョン・レノンが生きていたらこんな感じという設定な気がする)、そしてそのヨメハン。主人公の従兄弟である文化大臣。フィッシュの隠れ家にいた男ども。港町の婆さん。そこに案内したはっぱすいすいのファシストの豚軍人。
終わり方も良い。まいりました。
»»鑑賞日»»2013/10/17

●原題:CHILDREN OF MEN
●制作年:2006
●上映時間:109min
●監督:アルフォンソ・キュアロン
●キャスト:クライヴ・オーウェンジュリアン・ムーアマイケル・ケイン/キウェテル・イジョフォー
●星の数:★★★★★★


◉ゼロ・グラビティ

特に何の予備知識もなく借りたこの「トゥモロー・ワールド」、たいして期待もせずに観たから余計にそのショックは大きかった。
あまりにも良かったので、いろいろネットで調べてみたら、公開当時は、やはりあの長回しが話題になっていたらしい。CG専門の雑誌で特集が組まれていたように記憶している(ネットで調べた事自体が古い記憶の彼方なので曖昧で申し訳ない)。
なんでも、あの長回しもCGで繋いでいるとかで、その技術自体を撮影監督だかが開発してのゴーサインだったとかなんとか。
そして間を置かずに、このチームで撮った最新作「ゼロ・グラビティ」が公開されるということを知った。なんたる偶然。
もちろん観に行きましたよ!大画面3Dで。
でも、これはあらかじめ期待値がマックスなぶん、ちょっと不利な立場でしたな。これこそ予備知識がなかったらドギモを抜かれて人事不省に陥るかもしれん映画ですな。

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