THE NIGHT PORTER

愛の嵐

上半身裸の軍服姿の宣伝材料が余りにも有名なあの「愛の嵐」である。
このショットから連想されるのは、エッチなシーンのオンパレードで、たいした内容のない18禁すれすれのエロチックドラマじゃろなと、ずっと思っていた。しかし星の意外な多さと「ラストシーンは必見」という見どころ解説も手伝って、再生ボタンを押した。
さてその結果は、確かにいわゆる倒錯した世界だとは思うがエッチなシーンは殆ど無いと言っても良い、どちらかと言うとサスペンスフルな内容だ。
主人公は元ナチの親衛隊で残党狩りに怯えながらもウィーンのホテルでフロントの夜勤をしている。ナチ時代に弄んでいた美女がそこに現れることでお話が転がる。お互い見合わす顔と顔。即通報かと思いきや左に非ず。そこに倒錯した世界が広がるのだった。
しかしその倒錯した世界が主軸になるのかと思いきや、これまた左に非ずでして、事態は思わぬ方向へと滑り出す。
というサニアラーズな映画だった訳ですが、ちょいとB級感が漂っているんですよね。一番の問題は音声ではないかと考える。元々はイタリア語かドイツ語で作っているのをアフレコで英語音声にしている感じがしてしょうがない。しかしタイトルロールや原題も英語表記だったから、最初っから英語音声で製作しているのかもしれないが、どうも音がずれている気がするんだよね。もしくは微妙にくぐもっているのだ。U-NEXT配信をパソコン経由での鑑賞だから、我が家ご自慢の疑似サラウンドシステムを使えない環境下なのでチョイと不利だとは思うが、それを差し引いても、イマイチな音声だった。昨日観た60年代の西部劇のほうが良い音だった。
そして必見のラストシーンという前評判は自分には全く不発に終ってしまったのだ。ショボーン。
»»鑑賞日»»2019/07/18»»U-NEXTにて

●原題:THE NIGHT PORTER
●制作年:1974
●上映時間:119min
●監督:リリアーナ・カヴァーニ
●キャスト:ダーク・ボガート/シャーロット・ランプリング/フィリップ・ルロワ/イザ・ミランダ
●お薦め度:---

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