TOR ZUM HIMMEL

ゲート・トゥ・ヘヴン

終盤まではけっこう良かったんだけどな…
コメディ要素が多めだけどシリアスな部分もあり、まさかラストであんなファンタジーになってしまうとは思わなんだ。
冷静に考えれば元から有り得ない設定だったとも言えるのかな?密入国者が大きな顔でお膝元の空港で働いていたり、掃除のねえちゃんが夜な夜な飛行機に忍び込んでスチュワーデスのコスプレをして楽しんだり…と。
でもそのくらいは無意識にコメディ要素の一環と脳内変換していたんだろう。だが最後のアレはご都合主義炸裂じゃあありませんか。物語を広げたのはいいけど、解決策のアイデアが見つからず苦肉の策でやっちまいました…と想像せずにはいられない。
子供を取り違える件りは一瞬面白い&映画的にも盛り上がるアイデアだとは思うけど、あの解決策しか講じられないんだったら止めといたほうがよかったんじゃないのかな。もっと普通に楽しくハッピーエンドに持って行ってよかったんではと、制作に関わりのない一般観客は好き勝手に思う訳です。
この映画で一番楽しかったのは、ボリウッドへのリスペクトのシークエンス。主演女優さんはさすがインド人、プロジェクターをバックに踊るシーンはとてもハッピーで印象深い。伝統的なボリウッドスタイルの映画を観ると、「もうええって」と思うことになるけど、このくらいの比率だとこうも印象が変わるんですな。
»»鑑賞日»»2019/07/15»»U-NEXTにて

●原題:TOR ZUM HIMMEL
●制作年:2003
●上映時間:90min
●監督:ファイト・ヘルマー
●キャスト:マースミー・マーヒジャー/ミキ・マノイロヴィッチ/ソティギ・クヤテ
●お薦め度:---

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