JUMANJI : Welcome to the Jungle

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル

食わず嫌いはあきまへん…を地で行く作品だった。
あの名作「ジュマンジ」をリメイクだと?冒涜だ!と思い込み、観る気はなかったんだが、準新作100円クーポンを手に入れたので、あっさり投降して借りてしまった。
それと言うのも、リメイクではなく続編であるということが判ったからだ。つまりオリジナル版の最後で捨てられたジュマンジを、直後か数年後かは判らないが、またもや拾ってしまった被害者の話ということだ。

ジュマンジ自身がプレイしてもらおうと当時の最新形式であるファミコンのロムカセットに変身する設定からして、これはやるのう!と思わされた。
そしてゲーム内容も前作のスゴロク風から現代的なRPG風に変貌を遂げているのも面白い。ただし教会で復活はできず、ライフは3個しかないというルールが緊張を産む。1UPキノコやボーナスコインというアイテムもあるんじゃないかと勘ぐったが、それは登場しない。しかし、とある方法でライフのやりとりが出来るということが判明する。あくまでもやりとりなので、増えるわけではないから緊張感は変わらない。

そういったアトラクション的な要素も最新のVFX技術で描かれているのは勿論良いことだが、正直に言って、そこまでの映画だろうとタカをくくっていた。オリジナル版の今見るとショボいVFXが現代の技術で描かれれば…?というのをお気楽に観るだけでもいいかも程度に思っていたのだ。
ところが、オリジナル版の最も感動する部分さえも見事に踏襲してくれているじゃあ〜りませんか!
もし本作を先に観ていたとしたら、こっちが★5つになっていた可能性がある。いかんせん観ている途中で、あぁアレまできっちり踏襲するんだなと気づかされる分、どうしても感動度が減ってしまうのはしょうがない。しかしそれを差し引いても、RPG風のストーリーを借りた形式で、友情とか勇気とかそういったクサい奴を照れさせずに上手く見せてくれている手腕はお見事。
»»鑑賞日»»2019/02/09

ジュマンジ世界での紅一点を演じたカレン・ギランは「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でガモーラの義妹ネビュラ(あのサイボーグの姐ちゃんですな)を演じた人だった。あちらでは素顔も判らないほど改造されていたが、こちらではとても魅力的な女性を演じている。
操縦士シープレーンの住んでいた家は、前作のロビン・ウィリアムズが演じたアランが住んでいた家だと言及された…と思う(主人公の名前アラン・パリッシュなんて憶えていないので、鑑賞中に個人名が語られても「多分…」としか思えないので、推測の域を出ないけど、どう考えてもそうだろうと思う)。
前作のラストは1995年で幕を閉じ、さらにその後、海岸で砂に埋もれたジュマンジが太鼓の音を響かせているシーンでエンドとなる(憶えていないけどwikipediaではそう解説されている)らしいので、まんまその直後から今作は始まっているという演出なんだろう。

●原題:JUMANJI : Welcome to the Jungle
●制作年:2017
●上映時間:119min
●監督:ジェイク・カスダン
●キャスト:ドウェイン・ジョンソンジャック・ブラックケヴィン・ハートカレン・ギランニック・ジョナス
●お薦め度:★★★★☆

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