DOOMSDAY

ドゥームズデイ

ゾンビもんかと思いきや、そうとも言えない部類になる。
イギリス製ということで、「28日後」を彷彿とさせる世界観だが、テイストは「マッドマックス」だ。さしずめ「28年後 怒りのデスロード」といったところか。

ゾンビもんを作る理由は、倫理観の規制を気にする事無くスプラッタな表現をしまくれる…ということだと思う。ところがこの作品は、さすがに25年も経つと、発生していたゾンビっぽい生き物はどこへやらで、なぜかマッドマックスな奴らと中世の騎士な奴ら、つまりゾンビでも何でもない生身の人間をバッタバッタと首チョンパしまくるという、R指定クソ喰らえな倫理観の彼方を走っている潔さ爆発の作品だ。さすがイギリス、ブラックですな。
しかしその節操の無さゆえ、どことなくB級感が漂う。主人公のお姐さんのアクションはナカナカのもので、グラディエーターよろしく騎士の処刑人を素手でほふるシークエンスは圧巻だが、最後はカーチェイスで決着をつけるオマケまで飛び出して、もう本来の目的なんかどうでもよくなってくるサービスぶり。
インディペンデント感漂う制作会社にしてはエラい金をかけてるようなオープニングだったが段々予算が無くなって来たのではないかとチラと思う。
それでもなんとか「対象」を確保するが、そのあとのくだりがとってつけたような終り方でなんともスッキリせん。

やはりこの手のイギリス製の近未来ものでは、比べるのも酷だが「トゥモロー・ワールド」が群を抜いている。
»»鑑賞日»»2018/08/14

●原題:DOOMSDAY
●制作年:2008
●上映時間:113min
●監督:ニール・マーシャル
●キャスト:ローナ・ミトラ/マルコム・マクダウェル/ボブ・ホスキンス
●お薦め度:---

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