Mary Poppins Returns



メリー・ポピンズ リターンズ

50年ぶりの続編というのは非常に珍しい。
「ウォルト・ディズニーの約束」は観たので、なんとなく「メリー・ポピンズ」自体を観たような気になっているが、実はこの前作は未見のまま鑑賞してしまった。
前作を観てなくても話が判らないということはないが、観ていればもっと楽しめただろうとは思う。
本作でもっともヨカッタと感じたのは、メリー・ポピンズさんが登場するシーンだ。あの凧にぶら下がって(というより、凧を掲げてと言うべきか)舞いおりる姿は、「降臨」したとでも表現したくなる神々しさだ。この妙に何の変哲もないスタイルが逆に不可思議さを感じさせるのだ。また、この女優さんのキャスティングは見事だと思う。

しかし物語を最後まで観ると、ちょっとハテナと思う箇所が結構あるんですよね。
●結局あの絵壺は何の役にも立っていない。
●時間を戻す魔法って?→それは時間じゃなくて時計だよ!
●しかも点灯男たちの努力は無駄になってるよ!→無駄に危険なことをさせんでも、アンタが最初っからやっときゃぁエエやん!
●極め付けは、全ての努力が無駄に終った時に現れるあの男の鶴の一声でカタがついてしまうってぇのは?ポピンズさん形無しじゃぁねえですかい???→メリー・ポピンズさん、居ても居なくても関係なかったんかも?
とツッコミをいれたくなってしまうのは矢張り良くない証でしょうな。
諸悪の根源はミュージカル仕立てにせんならんちゅう固定概念かもしれない。
»»鑑賞日»»2019/12/28

●原題:Mary Poppins Returns
●制作年:2018
●上映時間:132min
●監督:ロブ・マーシャル
●キャスト:エミリー・ブラント/リン=マニュエル・ミランダ
●お薦め度:★★★

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