You Were Never Really Here

ビューティフル・デイ

かなりの快作。
怪優ホアキン・フェニックスの本領発揮な作品と言えるかもしれない。尤も、今話題の「ジョーカー」のほうがもっとスゴいんだろうとは思うが、未見なので何とも言えない。
舞台はアメリカだがイギリス映画という位置付けになるらしい。直接的な表現は殆ど無いんだけれど、かなりバイオレンスチックな内容だ。にも拘わらず、アーティスティックな作風でヨーロッパの薫りがする。
アート志向が強いとワケワカメになっちゃう作品が多いなか、本作は絶妙なバランスを保っていると感じた。最初はナンノコッチャなんだが段々とピースが埋まってくる、例の黄金パターンに当てはまる。しかも節々の映像が美しい。特に水葬のシーンは秀逸だ。
さらに音楽も、世界観を作り上げるのに絶大な力を発揮している。
邦題は原題とも内容とも全く関係の無いものだが、ラスト近くのセリフから来ている。このパターンが自分の好みに合致するのもポイントが高い。
»»鑑賞日»»2020/04/16»»U-NEXT

●原題:You Were Never Really Here
●制作年:2017
●上映時間:90min
●監督:リン・ラムジー
●キャスト:ホアキン・フェニックス/ジュディス・ロバーツ/エカテリーナ・サムソノフ
●お薦め度:★★★★