THE BUCKET LIST

最高の人生の見つけ方

けっこう普通でしたな。
もともとあんまり期待はしていなかったんだけど、たしか「ラストベガス」を観たあとの「こちらもおすすめ」みたいなのでお知らせされているのを見たら、どうやらこの手の映画では最高の部類に値するみたいなことを書かれていたので、リストに追加しておいたのだ。
だいたいこの邦題がよろしくない。この「最高の……」に類似する邦題が本作以降流行りだしたように思うのだが、どうもコレが胡散臭く感じてしまうのだ。ヘンコツですんません。
原題の「棺桶リスト」のままでいいじゃないかと思うんだけど、まあそれが邦題だと会議に通りにくいんでしょうな。
未見ながらスペイン映画の「死ぬまでにしたい10のこと」の二番煎じなのではないか?と感じてしまった。と言っても想像だが、あちらはシリアス、こちらはコメディ要素多めという感じだろうということで棲み分けはしてあるのだろうが。

さてその棺桶リストだけど、その殆どが大金持ちならではのことが占められていて、画にはなりやすいが、それをもって感動できる訳ではなく、終ってしまうと虚しさが倍増されるタイプのそれに思えてしょうがない。ま、お金があるんだからやらない手はないだろうけど。
それ以外のモーガン・フリーマン側のリストはシリアスというか真面目というか優等生のそれであるがゆえに、金があったからといって達成できるというものではない。しかしそれが達成できた暁には涙なくしては観ることができない…と言えれば良かったんだけれど、これがどうもなんとなく達成してしまった感があり、涙腺は緩まなかった。そのぐらいならまだ良かったんだけど、自分にとっては致命的な欠陥があったのだ。
「泣くほど大笑いする」というリストだ。これの扱いが大トリ的な扱いで披露されてしまう(しかもその為の伏線まで用意されている)からドン引きしてしまう。時々挟まれるクイズネタの答えは「誰も知らんで〜」というようなものばかりなのに、肝心のそのネタは世の中の人殆どとまでは言わないけれど、ある程度の人は知っているネタじゃないのか?よしんば世間では数パーセントだったとしても、あれだけマニアの金持ち親父がそのことを知らない筈がない。現実にはそういうこともあるかもしれないけど、フィクションの世界でそれをやられても「苦しいっ!」としか言いようがないんじゃぁありませんかね?

この映画で最大のサプライズは、オープニングとエンディングの関係だと考える。あの人物が誰だったかという答えがエンディングで明かされることになるんだけど、びっくりするというより、そんなことで引っ掛けてどうすんじゃい!とツッコミを入れたくなること必至だ。ということで本作は「スベっている映画」認定をされた。
»»鑑賞日»»2019/08/19 U-NEXTにて

●原題:The Bucket List
●制作年:2007
●上映時間:97min
●監督:ロブ・ライナー
●キャスト:ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン
●お薦め度:---

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