Escape From Alcatraz

アルカトラズからの脱出

見ごたえ充分、と言いたいがツイ現代の目で観てしまうと、ちょいと牧歌的にさえ見えてくる。
囚人仲間は1人を除けば、ほぼ全員がいい奴で何かと応援してくれる。とても難攻不落の要塞監獄に収監される極悪人には見えない。
実話に基づいて緻密に描いているという謳い文句だったが、現実なんてそんなもんと言ってしまえば語弊があるかもしれないが、本作を観ている限りでは、さしたる障壁もなくいとも簡単に脱出できたように見えてしまう。長い年月をかけてコツコツ掘った感が感じられないんですよね。まあ運も良かったんだろうが。
脱出するまでのプロセスを描いているという解説だが、まさにその通りで、脱出したその後については一切描かれていない。脱獄するという言わば反社会勢力を全力で応援しているように描かれているが、さすが実話だけに、その後どうなったか判っちゃうとマズい訳で、そこにフィクションを織り込もうとしない潔さはエラいと思う。いい終わり方だ。
そこにはその後どうなったかを想像させるロマンがある。イーストウッド演じる所の主人公をヒントに「ザ・ロック」が製作されたのではないだろうかと想像する。と一瞬思ったが、ショーン・コネリー演じる所の男は007のなれの果てという設定だったか?
»»鑑賞日»»2019/06/30»»U-NEXTにて

●原題:Escape From Alcatraz
●制作年:1979
●上映時間:112min
●監督:ドン・シーゲル
●キャスト:クリント・イーストウッド/ポール・ベンジャミン
●お薦め度:★★★

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