Boyz n the Hood

ボーイズン・ザ・フッド

ミッシングID」のジョン・シングルトン監督が若干24才で撮り、アカデミー賞にノミネートされた作品ということで俄然興味が湧いた。
この監督、それ以外にも「ワイルド・スピードX2」「フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い」などなどを撮っていて、アクションを得意とする監督なんだろうと考えていたが、本作は蓋を開けると、社会派であった。人種差別ものというより、黒人社会の闇を描いている。
超短絡的な想像をすると、主人公は監督自身をモデルにしていて、あの、地獄が日常茶飯事のような環境で起こった事、ラストシークエンスでダフボーイが語った事、を物申したい衝動で製作したんじゃなかろうか…と思わずにはいられない。
しかし24才でよぉこんなん撮れましたなあ!である。
ローレンス・フィッシュバーン演じるところの父親が、不動産屋の看板の前でぶつ演説が最も言いたかったことなのかもしれない、とも思える。
»»鑑賞日»»2020/10/11

●原題:Boyz n the Hood
●制作年:1991
●上映時間:112min
●監督:ジョン・シングルトン
●キャスト:キューバ・グッディング・Jr/モリス・チェストナット/アイス・キューブ/ニア・ロング/ローレンス・フィッシュバーン
●お薦め度:---


◉フォー・ブラザーズ/狼たちの誓い

義兄弟による復讐譚。
復讐の仕方が斜め上路線なのが、あとから考えればどうってことないんだが、鑑賞中はニヤリとさせる方法な所が秀逸。
実はジョン・ウェインの「エルダー兄弟」をリメイクした作品だそうな。