ヨーロッパほぼ一周食い心棒の旅 #32 イラクリオ

うまか不思議ギリシャ篇ロゴ

ギリシャ第22日目 6月10日(土)

それがグリースなのだから

クレタ島・イラクリオ

ガラ空きのPOSTに行って、あそこにいっぱい貼ってある記念切手はありますかい?と訊くと「オンリーチューズデイ」だとその美人のおねいさんはのたまった。何で火曜日にしか記念切手は売れないのか?郵政法第23条にはっきりそう明記してあるのだろうか?しょうがない、それがグリースなのだから。
しかしここはいちおう大きなPOSTなので、おねいさんの手許には少ないながらもズラリと切手が揃っている。次のお客さんを先にやって、ここはじっくりと選ぶことにした。100Δrのを2種類10枚ずつ、20Δrを20枚買った。しかしこんな芸当は土曜日だから出来たのだと思う。これが昨日だったら、うしろに並んでいるおっさんにナイフでつきさされていたかもしれない。

市場をテキトーにフラついていたら、ラッキー3おじさん(宝くじ売り)がいたので、ギリシャに来て以来のナゾ、あのラッキー3宝くじはどうやって使うのであろうかと、じーっとながめていたら、こっちを向いて、ラッキーおじさんは手を挙げた。さすがにその仕組みについてインタビューする度胸も能力も持ち合わせていないので、「カリメーラ」と言ってその場を立ち去った。
さらにうろついて、おっさんばかりタムロしているカフェの横を通り過ぎようとすると、1人のおっさんがハローと言ってこのイスに座れというような仕草をした。うーむ、これは何かをおごってくれようとしているのか、それとも単なる客引きの類いかと迷ったが、結局やめることにした。「カリメーラ」と言うと、他の3人のおっさん達が、ちょっと目をむいて「カリメーラ」と合唱した。
突然、今度は若者で溢れかえっている店が現れた。なんやなんやと中をのぞくと、それはコピー屋であった。ためしに1枚いくら?と訊いてみると15Δrだそうだ。安い、これならいけると算盤をはじき、このノートのコピーをとることに決定した。途中で気がついて、両面コピーはできまへんか?とゼスチャーで訊いてみると、それは紙詰まりの原因になるのでダメですぜと言っていると我々の頭脳は理解した。でもそれはもしかして、2回分とって15Δrで済まそうと思っているんだろと勘ぐられてダメだと言っているのかもしれないのでは?と推測し、2回分で30Δr払うよと言おうとしたけれど、にさえぎられてしまったので、任せることにした。
1ページ目をとった紙が出てこないのに次をとろうとしているので、「あれ?出て来てないで!」と言ったら、おじさん、フフンとハナで笑ってスイッチを押してしまった。あーーーーっ!豈図らんや、なんと両面コピーで出てくるではないか!こんなKonicaの実用一点張りのような古い機種なのに、両面コピーが出来てしまうとは。さすがメイドインジャパン、恐れ入った。この道15年のおじさんにも恐れ入った。さらに両面でも料金は15Δrだった。サンキューベリーマッチと言いつつ、このオフィスは何時まで開いてるの?と無茶苦茶な英語で言ったら、さすがに通じないようで、ナンタラカンタラフォンセと言うのでの出番である。我がが流暢なフランス語でホニャララーンと言うと、2時まで開いているということが判った。にも恐れ入った。
この際、のノートもコピーしておこうとホテルに引っ返し、ノートを持って再び急行した。が、途中で本屋を見つけたので入店してしまった。歌舞伎絵のような表紙があって、なんじゃこりゃ?と手にとってみると、「サムライ」とギリシャ文字で書かれていたのだと理解すると同時に、うしろのほうにいた店のおっちゃん(ジョージ・ルーカス似)に「オー、サムラーイ」と笑われてしまった。中身拝見をすると、遠藤周作の写真が載っていた。
なかなかこの本屋は品揃えが豊富で、絵本とかいろいろ面白いものがあった。しかし鳥のエンサイクロペディアはこの他にはありませんか?と訊くと、ルーカス総帥はこれだけなんだよと笑って答えた。
無事もコピーを済ませ、は昨日のアイスクリーム屋でサンドイッチを、わしは例のスブラキ屋でピタスブラキ300Δrを買うわと一旦別れ、公園でのやってくるのを待ってる間に喰ってしまった。
が食べるのに付き合ってベンチに座っていると、来るわ来るわ、ネコの大群。あわや全員に取り囲まれるぅ〜危機一髪。というところで、隣の中年夫妻のほうに全員移動してくれた。
ピタスブラキはイマイチのお味だったので、くいおさめやと、気になっていたメニュー、バンズバーグを買いに再び急行した。しかしながら、バーグのほうは焼き置きの黒こげしかなかったので、やはりバンズギロス350Δrを買って公園に戻り写真を撮ったあと一気に喰いまじめなキオスクに急行しツボルグソーダ120Δrも一気に飲み干し、うーうまかった。げっぷ。失礼しました。
向いの考古学博物館のカフェでユーガなヒトトキと洒落こむことにした。セルフサービスなのでアイスコーヒーを注文しに行ったら、制作行程を目の当たりにしてしまった。明らかにネスカフェの粉をグラスに入れ、マシーンでウィーンと回す。すると泡がウニョウニョと膨らみ、最後に水をちょこっと継ぎ足していた。そうか、やっぱりネスカフェだったのか。
ここは松の木陰で風も吹き、鳥のさえずりもすゞやかでなかなかなのである。小さい鳩のような鳥がヒョコヒョコ歩いたり飛んだりしている。なぜか今日はイヤに飛行機がビュンビュン飛んでくる。するとみんな世界共通に上を見上げる。

アイスコーヒー
「フラペー」と言って注文する。現地のツウなおっさんは「ネス」とだけ言う。大阪のおっさんが「レーコー」と注文するのと似ている。

ネスカフェ
エスプレッソマシンやドリップコーヒーよりも、このネスレの所謂インスタントコーヒーのほうが格上だそうだ。それがグリースなのだ。

サガナキ
チーズのフライみたいな料理。なかなかオツなものである。本来は「小さなフライパン」という意味らしい。

ビアアムステ
これまたギリシャでよく見かけるビール。勝手にアムステルダムのビールだと認識している。

今日は二人で相談の結果、めでたく例のポテト、ミートボール、グリークサラダを喰うのだーと決めてから、シャワーを浴び、ハラへリーハラへリーと唄いながら、何だか昨日までとは違う淋しい道を行く。逆光越しに見る店の影は……!チャララーン、チャラララララーン。閉まっている。
せっかく決めていたのに。ボヘミアーン、夕めし求めて彷徨う旅人〜、高い店に入ってはいけないのでしょうか〜、ボヘミアーン〜。
結局、最も海辺にあるタベルナに入ることになった。調理場を見せてもらったら職人気質率の高そうなおっちゃんがやっていて、マジメな店だと鑑定したので、車のビュンビュン通る道路を横切って、潮でベトベトしている特別席に腰掛けた。
サガナキ、ミートボールフライ、グリーンサラダ、ムール貝の塩ゆで、ビアアムステ計3340Δrを喰った。まあまあのそれなりの味でした。
しかし飛行機がひっきりなしに飛んで行く。
締めくくりとして昨日の旨いアイスクリーム屋で、私はクリームナンタラ(たしかHではじまる単語)、はチョコオレンジ。どちらも旨かった。惜しむらくは、昨日のおねえちゃんによそってほしかったのう。店長だと盛りが少なくて、甘いものに目がない年寄りにはこたえますよう。などと莫迦なことを言いつつ、イラクリオ最後の夜は更けて行く。


◉AMSTER BIER

アムステルビール。
アムステではなく、アムステルダムのアムステルだった。当然、推察通りのオランダはアムステルダムのビールで正解だった。
wikipediaによれば、ヨーロッパ三大ビールの一つという有名銘柄だった。現在はハイネケンの子会社になっているそうだ。ツボルグといいアムステルといい、どちらも有名大手企業の傘下になっていることになる。
オランダ在住の日本人の方のサイト(+DUTCH)で詳しく説明されていた。

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