Sherlock Holmes : A Game of Shadows

シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム

前作のことが忘却の彼方なのは件の如し。
冒頭に出てくる美女(レイチェル・マクアダムス)はどうやら前作のヒロインらしい。ホームズはなぜか中国人に変装して彼女をストーキングしている。そんな彼女もあっけなくほふられてしまうというショッキングなスタートだ。
前作については「申し訳ないが割とフツーだな」とだけ感想が書かれている。そんな訳で今作にも期待が出来ないと思いきや、意外とヨカッタのだ。
最大の特徴は、その映像センスだと思う。これがリッチー節とでもいうのだろうか、改めてこの監督の特色に思いを馳せたい。と言いながら、ハッキリこうだ!とは説明が出来ない。まぁとにかく、このセンスは自分の好みに合っていると感じたのさ。
そして1890年頃という時代を見事にカメラに収めているということに感服つかまつってしまうのだ。当時のことを勿論知っている訳ではないので、唯の雰囲気でしかないんだけど、「如何にも」な感じで嘘臭くないと感じる。これって全部セットなのか?それともCG処理なのか?と想像は駆け巡るのだ。これが邦画だと、セット臭が強く匂うんだろうなと思ってしまう。
最後にエンディングタイトルが最高にイカしてる。「キャプテン★アメリカ/ウインター・ソルジャー」に次ぐ完成度だと思う。
»»鑑賞日»»2021/05/10»»Amazon Prime

●原題:Sherlock Holmes : A Game of Shadows
●制作年:2011
●上映時間:128min
●監督:ガイ・リッチー
●キャスト:ロバート・ダウニー・Jrジュード・ロウノオミ・ラパス/ジャレッド・ハリス
●お薦め度:★★★☆


◉「コードネームU.N.C.L.E.」O.S.T.

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で華々しく世に出たものの、あのマドンナと結婚をするというセンセーショナルな注目を集めてからというもの、なぜか作品的には冷や飯を喰っていた感は拭えないガイ・リッチー監督だったけど、「シャーロック・ホームズ」シリーズで見事カンバックしたと思われる。そしてその次に撮ったのが大昔のテレビドラマ「0011ナポレオン・ソロ」をリブートした「コードネームU.N.C.L.E.」だ。
本作はとてもスタイリッシュで見応え充分。さらにこのオリジナルサントラが何度も聴きたくなる素晴らしい出来栄えだ。フツーのサントラにありがちなオーケストラとかストリングス的なものではなく、尺八っぽい楽器が特徴的な、ホンマ、オリジナルっちゅうサウンドが満載ですわ。