GHOST IN THE SHELL

ゴースト・イン・ザ・シェル

絶対につまらんだろうと考えられていたので、今までシカトしていた。しかしアマゾンプライムの無料作品にラインナップされていたので、どんだけつまらんか検証してやろうかい的な気分で再生ボタンを押した。
何がアカンゆーて、少佐の白いピチピチスーツ姿はアカンでしょう。
少佐を愚弄するにも程があるわい、と言いたい。何をこの人はハダカで走り回っとんじゃいっ!と思えてしょうがない。
少佐と言ってもこのハリウッド版の少佐はパラレルワールドの住人らしく、原作やアニメ版とその出自が大きく異なっている。その出自自体が本作の筋書きの根底を成しているので、まあそのへんは別にいいんだけど。
次に「たけし」問題が発生している。世界の巨匠か何か知らんけど、このキャスティングはアカンのとちゃいまっか?日本人が観るから違和感バリバリに感じるのか、それとも外国人が観る分にはこのタドタドしさは感じないのだろうか?
電脳化の時代なんだから、各々で好きな言語を喋っても自動で翻訳されて聞こえるという設定なんだろうとは思うが、あの調子でやられると、お互いに何のコミュニケーションもなく、順番が来たからそのセリフを喋っています的な空気が流れてくるんですよ。
たけしのネームバリューで客を呼べると判断してのキャスティングだろうが大きな誤算でしたな。素子の母親役の人はちゃんと英語でお芝居ができているじゃないか!こんな感じの人で良かったんじゃないの?その浮いたギャラで、もっとモブシーンに力を入れたほうが良かったんじゃないの?大都会のはずなのにゴーストタウンでドンパチやっているようにしか見えまへんで。
»»鑑賞日»»2020/03/15»»amazon Prime

●原題:GHOST IN THE SHELL
●制作年:2017
●上映時間:107min
●監督:ルパート・サンダース
●キャスト:スカーレット・ヨハンソン/ピルー・アスベック/ビートたけし
●お薦め度:---


◉攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX

「未来少年コナン」と双璧を成すテレビアニメの金字塔。
イヤ、全てのアニメ作品の中でも最高傑作と言っても過言ではない作品。
なんの予備知識もなく観るとなかなか難解だけど、それもイイ。自分は2回ずつ鑑賞して返却する。そして次のディスクを借りる、というパターンでレンタルした。
そんだけ金字塔とか言うのなら買えよ!と仰る向きもあろうかとは思うが、国内版は高い!それに比べて海外版は異常に安い!10倍ぐらい違う。この差は何なんだ?海外版でもパソコンなら観ることが出来るという説明だが、それだとウチのシステムでは大画面では観ることが出来ないんですよね。PAL再生可能な特殊なプレーヤーを買ってもお釣りが来るだろうから、その手もアリかもしれない。もしかして、BLプレーヤーだと何の苦もなくPAL方式が再生出来たりして?とも思うが、まだそこまで調べていない。
さて内容だが、第二十話からの展開を観るために、それまでの話数を観て世界観を勉強する仕組みになっている。そんだけ二十話以降の話は鳥肌もんなんですわ。そして内容も然ることながら、2Dと3Dの見事な融合も特筆に値すると思っているのだ。もうほぼ20年前の作品なのに(イヤ、「だから」と言うべきか)、これ以上に融合した作品は思い当たらない。