LA LA LAND

ラ・ラ・ランド

AMラジオの「ドライバーズリクエスト」と言う番組で話題に上っていたので観ることにした。ちなみにお題は「車の出てくる映画について語ろう」というような内容だった。
オープニングの渋滞ダンスのシークエンスにはいろいろとマニアックな車が配置されているとのことだったが、判る人には判るけど判らない人にはどうでもいい部類の話だ。ヒロインの乗るのはプリウスだが、男主人公は如何にもなアメ車で、物語の転換期に重要な小道具として機能する。

冒頭のダンスやタイトル等のタイポグラフィから明るく楽しいミュージカルラブロマンスなんじゃろかと予想しつつ物語は進む。だがどうもテイストは暗いということに気がついて行く。
結局、売れない女優とミュージシャンの清貧なラブロマンスかな?でも演じてるのは成功した女優と男優だからシラコい内容やで、けっ!と思い始めた矢先、起承転結の「転」の部分で、その考えは払拭される。
しかしそこまでなら、まあ普通の作劇だ。この映画の真骨頂はそこからだ。起承転結ではなく起承転転なのだ。その二番目の「転」の展開が急転直下の省略ぶりがキモだと思う。
これが、そんな奴ぁおらんでーではなく、現実では、特にこういった芸能界方面では非常にありふれたことだから、非常にリアル。リアルなんだけど、なぜか映画としては見事に裏切ってくれて万雷のとまではゆかないが、そこそこの拍手を贈るのであった。
»»鑑賞日»»2019/01/10

●原題:LA LA LAND
●制作年:2016
●上映時間:128min
●監督:デイミアン・チャゼル
●キャスト:ライアン・ゴズリングエマ・ストーン
●お薦め度:★★★★


◉セッション

あのおッさんも出とるな!と思ったら同じ監督作品だった。なるほど、これで納得だ。
「ラ・ラ・ランド」よりも、この「セッション」のほうが衝撃度が高い。なんとも不思議でジャンル分け不能な映画だと、新しい映画の幕開けを感じたんだな。

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