THE BOURNE IDENTITY



ボーン・アイデンティティー

先日の「ラルゴ・ウィンチ2」を「普通」と感じてしまったことで、このボーンシリーズをなぜか観直したくなった。
ジェイソン・ボーン初期三部作はそれこそちッとも「普通」じゃない、スパイ映画の最高峰として我が映画日誌に燦然と輝いている。しかし三部作のうち第1作目である本作は自分の記憶の中ではチョットだけ格下に位置づけられていたのだ。だから正確にはポール・グリーングラス製二部作が金字塔として刻まれていたので、「ボーン・スプレマシー」から観ようと思ったのであるが、それでは片手落ちとなるので、ここはキッチリと最初から観直したのであります。
制作年は2001年頃だが、初見は2007年に観たと記録されている。それ以来だから約12年以上も経っている。つまり99%内容を憶えていないという好条件で改めて観ると、これがかなりの出来栄えだ。
モウはなっからドキドキするシチュエーションの滑り出しで引き込まれ、アリエネーと思ってしまう過剰なアクションは皆無とも言える手堅いリアリティを感じさせる演出は、このシリーズならではの血統書であり、それは最初っからブレていなかったのだと思い知らされた。
CIA内部の皮肉な結末にニヤリとし、ボーンたちの倖せな結末にニカリとして観終えることができる仕合せよ。
»»鑑賞日»»2020/02/04

フランカ・ポテンテ

ヒロインのフランカ・ポテンテは「ラン・ローラ・ラン」のローラの人だった。

●原題:THE BOURNE IDENTITY
●制作年:2002
●上映時間:118min
●監督:ダグ・リーマン
●キャスト:マット・デイモン/フランカ・ポテンテ/クリス・クーパークライヴ・オーウェン
●お薦め度:★★★★★