The Lake House

イルマーレ

ベタすぎるんちゃうか、というイメージを勝手に持っており敬遠していたが、観て良かった。こう言う風に気軽に観て拾い物があるというのがサブスク型配信サービスの最大のメリットかもしれない。
韓国映画のリメイクだということは知っていたが、オリジナルは観ておらず、韓国なのになんで「イルマーレ」なんだ?と思っていた。に対して本作の原題は「The Lake House」であり、観ていると至極真っ当な名付け方だ。だが邦題はオリジナルに敬意を表してか「イルマーレ」のままだ。そこにはリスペクトしかないのかと言えば然にあらずで、重要なシーンに使われるレストランの名前が「イルマーレ」となっている。でもこれはリメイクスタッフがオリジナルに気を遣っての計らいだろうから、結局リスペクトで成り立っている邦題ってことか。
さて本作はあの名作「スピード」のコンビで贈る純愛ラブストーリーという宣伝文句なんだが、純愛ラブロマンスというだけで見る気が失せる。「スピード」は確かに超が付くほどの名作だが、純愛ねぇ、と思っちゃうのが人情というもんだ。
しかしこれが蓋を開けると、純愛なんかどうでもよくなるSF(どちらかと言うとスコシフシギのほう)なのだ。これは、如何にもクサい宣伝文句で期待値ゼロなのに実はすこぶる良かった、というパターンに近い。
細かいトリックは記さないが、このアイデアを考えた韓国の製作陣に敬意を表したい。
»»鑑賞日»»2020/07/28»»U-NEXT

オリジナル版は

オリジナルである韓国版の原題は「時越愛」という、これまた超ベタな題名だった。

販売情報

2021年2月現在、DVDよりもBDのほうが安い!…と思ったら、DVDのほうが僅差で安かった。
オリジナル版をアマゾンプライムで観ようかと検索したら、残念ながら追加料金のかかる設定になっていた。近所のツタヤを探すか…

●原題:The Lake House
●制作年:2006
●上映時間:98min
●監督:アレハンドロ・アグレスティ
●キャスト:サンドラ・ブロックキアヌ・リーブス
●お薦め度:★★★★★