Roman Holiday

ローマの休日

実に10数年ぶりに再見した。(前回は2005年10月8日に観ている)
やはり文句のつけようのない素晴らしさだ。

と言いながら1カ所だけ気になるシーンがあった。本来ならこんな些細なことでケチをつけたくないんだが、あえて一筆啓上ツカマツることにする。
余りにも有名な、スペイン広場の階段でジェラートを食べるシーンだ。アイスだけ食べて残りのコーンを捨てちゃってるよ、アン王女。
あれは単なる取っ手であり食べるものではないという派閥もあろうかとは思うが、このほんのコンマ数秒のシーンにちょっと違和感を覚えちゃったんだよね。
MOTTAINAIなのか、ゴミ捨てるな!なのか、なぜか反応してしまった。
大使館を抜け出す前に乳母殿ウバドノに出されたクッキーとミルクを半分ほどで突っ返したシーンには特段違和感は感じなかったのに、なぜだろう。
これはお国柄や時代による倫理観の違いでしょうな。夏目漱石の「坊ちゃん」を読んでいると汽車の窓から弁当のガラを躊躇なく捨てる描写があったのにちょっとショックを受けたことを思い出した。
映像的にもあのままコーンをバリボリ食べ続ける訳にもイカンしな。

とまあ、どうでもいいことを書いてしまった。
世界中の誰もが思うことだろうけど、やはりこの映画はオードリー・ヘプバーンだから大成功した映画だと言えましょう。もちろん、内容が伴っていないとその限りではないのは前提ですよ。
陳腐な言い方になるけど、この映画のヘプバーンが一番輝いているとも言えましょう。あの最後に見せる表情は映画史に残る奇跡だと思う。表情のアップだけで感動できるなんてことはマズ無いことですよ。
»»鑑賞日»»2018/11/16

●原題:ROMAN HOLIDAY
●制作年:1953
●上映時間:118min
●監督:ウィリアム・ワイラー
●キャスト:オードリー・ヘプバーン/グレゴリー・ペック/エディ・アルバート
●星の数:★★★★★


◉機動戦士ガンダムUC

「ローマの休日」は宇宙世紀の未来までも残る映画だと認定されている。
女主人公ミネバ・ラオ・ザビが、似た様なシチュエーションということもあり、名を訊かれてオードリー・バーンと偽名を名乗るのもサモアリナンな設定だ。ミネバだと露見したあとも、男主人公バナージ君だけがずっとオードリーと呼び続ける設定も泣ける。
この商品はDVDのボックスセットで、単品を揃えるよりもかなりの格安設定だ。18年11月16日現在で7560円とはアニメDVDとしては破格の値段ではなかろうか。でも、音声が2chのみで、5.1chが省かれているというレビューが本当だとしたら残念なことだけど。

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